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まめのつぶやき

カナダと日本をつなぐ小さな懸け橋ブログ

映画「フロム・イーブル 〜バチカンを震撼させた悪魔の神父〜」を考える - Deliver us from Evil

神の名を利用し、子供たちに性的虐待をした男。

 

自分の信じていたことで、愛する子供が性的虐待を受けていたと知ったとき、

あなたはどうしますか?

愛する子供があなたを守るために何十年もの間、虐待の事実を隠し、

口を閉ざしていたと知ったとき、どう対応しますか?

 

2006年に制作されたカトリックの闇に迫った作品です。

 

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Source:Amazon.co.jp | フロム・イーブル ~バチカンを震撼させた悪魔の神父~ : 松嶋×町山 未公開映画を観るTV [DVD] DVD・ブルーレイ - エイミー・バーグ

 

1970年代から1990年代にかけ、確認されているだけでも25人の児童に

性的虐待をしたとされるオリバー・オグラディー元神父。

なぜそんなにも長い間続くことになったのか…。

実際に被害にあった同時の児童たちが大人になり、

涙ながらにインタビューに答えています。

加害者であるオリバーも出演しています。

 

見ていて辛かったのは、被害者たちの証言を聞いている時。

聞いている私が辛いわけだから、本人たちの苦しみは想像さえつかないだろう。

信仰深い親は子どもを教会につれていき、

一緒に「神父さま」と尊敬のまなざしを送っていたが、

子どもが虐待されていたことを知り、

何十年も後悔と憎しみに生きる親の涙も見ていて辛かった。

 

 

キリスト教の児童性愛、虐待問題と同性愛差別問題は長きにわたり議論されています。

 

私は基本的には無神論者ですが、キリスト教イスラム教など、

宗教そのものを否定するスタンスではありません。

人それぞれ、神だろうが、髪だろうが、紙だろうが、

信じるものがあってよいと思います。

人に迷惑をかけない限り、弱者や少数派を虐げない限り、生き物を傷付けない限り、

誰にも「信じる」権利はあると思います。

しかし、2006年に制作された映画ですが、この闇はまだ払拭されていません。

 

このオリバー元神父をののしるのは簡単だけど、この児童性愛問題は

カトリックには昔からある問題という点を忘れてほしくない。

彼自身、近親相姦の経験や、子どもの時に性的虐待を受けている事実があったり、

カトリックの無理のある体制が招いている負の連鎖の果てなのです。

 

 

関連映画として超お勧めの一本↓

 

ダウト ~あるカトリック学校で~

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Source:Amazon.co.jp | ダウト ~あるカトリック学校で~ [DVD] DVD・ブルーレイ - メリル・ストリープ, フィリップ・シーモア・ホフマン, エイミー・アダムス, ヴィオラ・デイヴィス, ジョン・パトリック・シャンリィ

 

今は亡きフィリップ・シーモア・ホフマンが出演しています。

メリル・ストリープエイミー・アダムスという

素晴らしい女優さんも出演しています。

この作品はすごく良くできてて、散々話してきた

カトリックの問題を題材にしています。

 


 

 

 

信仰とは関係ないのですが、私も性的虐待を受けた一人です。

今のこの年齢になっても、無かったことにはできていません。

子どものころにはピンと来なかった「違和感」が大人になって理解できたとき、

それは悪夢へと変わるだけです。

私の場合、カミングアウトするまで20年以上はかかりました。

…加害者が「いとこ」ということもあり、家族には打ち明けていません。

今でも思春期の妄想であって欲しいと思うのですが、

妄想としてのつじつまが合わないことがあります。

今は冷静に、感情的にならず、この事実と向き合うことが出来ていますが、

これからもこの「記憶」を死ぬまで引きずっていくとは思います。

 

子どもを守れる大人でありたい。

 

By Bean

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